私は防災士として、日本防災士会徳島県支部に所属しており、
徳島県内の防災出前講座の講師などの活動をしています。
よろしくお願いいたします。
令和元年8月、台風の北上に伴って、実家周辺には土砂災害警戒情報、警戒レベル4避難指示が発表されました。
その時、私たち家族は本当に怖い思いをしました。
初盆供養に来てくれた近所の人も、だいぶ酔っぱらっていて、とても避難場所まで避難できませんでした。
結局、警報が出ている中、実家で一晩過ごしました。
雨の音がだんだん激しくなって、実家の裏の石垣が崩れるかも?って思うと、
私たちはなかなか眠れず本当に怖かったです。
そこで警戒レベル4避難指示が出たら、すぐに安全な場所へ避難しましょう。
これで、私たちはもう安心ですね!
避難行動判定フローに沿って早めに安全な場所へ避難しましょう。!
結論から言いますね。
水害・土砂災害に備えて、
私たちはふだんからハザードマップで危険な場所を確認しておいて、
避難する際は、避難行動判定フローに沿って早めに安全な場所へ避難しましょう。!
参考記事:
私たちの避難行動の原則
principle-of-evacuation-behavior避難指示が出されなくても、
「自分の命は自分で守る」という考え方で、
身の危険を感じたら、ためらわずに自主的に避難しましょう。
避難に大切なのは「素振り」
1回の本番(災害)のために99回素振り(避難)を。
<京都大学防災研究所 矢守教授による>
避難したけど、実際には大きな災害は起きなかった
「空振り」となる事が多いです。
避難しても大丈夫だったら、
本当に避難しなくてはいけない時、
本番のための良い練習「素振り」になった、
と思いましょう。
実際に「素振り」の避難を続けて命が救われた例があります。
京都府綾部市で一人暮らしの92歳の女性の例
西日本豪雨の際、土砂崩れで自宅が全壊となったが、2日前に避難して無事で
した。
過去にも自宅前で土砂崩れが発生したことがあり、大雨のたびに娘さんが自分
の家に避難させたり、時には温泉に連れて行き「避難を楽しませた」そうです。
その回数は5年間で20回。
21回目の避難「西日本豪雨」の時には土砂崩れから命が助かりました。
「災害からの避難は、100回目に来るかもしれない被害のために、
99回素振りをするくらいの気持ちで、毎回避難することが大事」と、
矢守教授は強調します。
出典:NHK総合テレビ:明日を守るナビ「水害からの避難の極意」
2021年5月30日放送
指定緊急避難場所と指定避難所
避難所には2種類あります。
指定緊急避難場所:
予想される災害に対応していて、切迫した災害の危険から、命を守るために
一時的に避難する場所。
津波避難ビル、津波避難タワーなど。
指定避難所:
災害により住宅を失った場合等において、一定期間避難生活をする場所。
小中学校、公民館など。
避難行動で必要な事
避難行動で必要な事は、3つあります。
最も重要です。
1.私たちの自宅・今居る場所に、どのような危険があるのか
(ハザードマップに表示されています)
2.どのような避難行動を取れば良いか
( 3種類の避難行動があります)
3.どのタイミングで避難行動を取るべきか
(警戒レベルで表示されています)
避難行動で必要なこれらの事が
避難行動判定フローに記載されています。
避難行動判定フロー
LINE-official-account-CabinetOfficeBousaiこの避難行動判定フローは、
私たちの家の災害リスクを知っておいて、
避難行動を判断するためのフローチャートです。
この避難行動判定フローに沿ってお話します。
①ハザードマップで私たちの家がどこあるのか確認しましょう。
家のある場所に色が塗られていれば、災害の危険があります。
原則、私たちの家を離れて、家の外に避難しましょう。
②私たちや一緒に避難する人が、
お年寄り・小さな子供・身体に障害があったりして、
避難するのに時間がかかりますか?
その場合は、避難行動を取るタイミング(警戒レベル)が、
違ってきます。
③安全な場所に住んでいて、
身を寄せられる親戚や知り合いの人はいますか?
県では、避難所以外の場所へ避難する
分散避難も考えることになりました。
つまり、
先ほどの避難行動に必要な事について、
これらの質問に答えながらフローチャートを進んでいくと、
私たちがとるべき避難行動がわかりますね。
また、
令和2年9月に開設した、LINE公式アカウント
内閣府防災(LINE ID:@bosai)において、
避難行動判定フローを確認できるようになりました。
皆さんも、このQRコードを読み取って、
友だちに追加しておきましょう。
スマートフォンのLINE画面上で、このような画面が表示されます。
LINE公式アカウント内閣府防災https://www.bousai.go.jp/pdf/line.pdf
避難行動の種類
避難行動には次の3種類が有ります。
①立退き避難(避難行動の基本)
②屋内安全確保
③緊急安全確保
ただし、安全に行動できるとは限りません。
身の安全を確保できるとは限りません。
立退き避難
evacuation今私たちが居る場所・家がある場所には、災害が発生する可能性があります。
このまま今の場所に居れば災害にあいます。
なので、今の場所を離れて、安全な場所に避難することが立退き避難です。
立退き避難が避難行動の基本です。
ハザードマップでは立退き避難が必要な場所には色が塗られています。
避難先:
①指定された避難場所指定緊急避難場所
②安全なところに住んで居る親戚・知り合いの家
③安全なところにあるホテル旅館
こういった避難所以外の場所へ避難する分散避難です。
屋内安全確保
evacuate-indoor立退き避難がBESTです。
ただし、
洪水・高潮の場合には、
建物の上の階へ避難する事によって、
身の安全を確保できる場合があります。
これが屋内安全確保です。
避難先:
1)浸水しない上の階への移動(垂直避難)
2)浸水しない上層階に留まる(待避)
屋内安全確保の条件
condition-necessary-to-evacuate-indoor建物自体は浸水するおそれがあるため、
屋内安全確保を行うためには、
少なくとも次の3つの条件が満たされている必要があります。
①家屋倒壊等氾濫想定区域に建っていないこと
②浸水しない居室があること
③生活が不便になっても、備えがあること
なので、安全な場所に家があっても、備蓄に不安があれば、
避難所へ立退き避難しましょう。
緊急安全確保
shelter-in-emergency-indoors本来立退き避難すべき。
ですが、避難するのが遅れたために、
立退き避難を安全にできなくなっています。
なので、立退き避難から行動を一変して、
今の場所よりも、少しでも安全な場所へ、
直ちに移動することが緊急安全確保です。
避難先:
①洪水等・高潮・津波の場合:
自宅の中で、少しでも高い場所。
近くの頑丈な高い建物。
②土砂災害の場合:
自宅の中で、崖から少しでも離れた部屋。
近くの頑丈な建物。
ただし、安全に行動できるとは限りません。
身の安全を確保できるとは限りません。
それでも、このまま今の場所に居れば、命を落とす危険があります。
今の場所よりも、少しでも安全な場所へ避難しましょう。
なので、この状況になる前の、
【警戒レベル3】高齢者等避難【警戒レベル4】避難指示での
避難が大変重要です。
避難情報と避難行動
evacuate-based-on-information-of-evacuating-2YouTube動画
【通常版】(土砂災害編)警戒レベルに関する映像
YouTube動画
【子供版】【土砂災害編)警戒レベルに関する映像
気象庁は平成31年3月、今までの防災情報を5段階の警戒レベルに改定しました。
災害が発生する危険性が高くなるにつれて、どんな防災情報が出るのでしょうか?
その時に、私たちはどうしたら良いのでしょうか?
そういった事を、私たちにも、はっきりわかるように改定したそうです。
【警戒レベル0】
つまり普段から...
避難場所はどこ、どうやって避難場所へ避難するのか、確認しておきましょう。
非常持ち出し袋の中身を確認しておきましょう。
【警戒レベル1】
早期注意情報が出ます。
最新の防災情報に注意して、もし災害が起こったらどうしたら良いか、
災害への心構えを高めましょう。
【警戒レベル2】
氾濫注意情報・洪水注意報・大雨注意報が出ます。
避難場所はどこ、どうやって避難場所へ避難するのか、もう一度確認しましょう。
避難に備えて、非常持ち出し袋を玄関に置いて、すぐに出れるようにしましょう。
【警戒レベル3】高齢者等避難
alert-level3状況:災害のおそれあり
高齢者等はこの時点で避難することにより、
災害が発生する前までに、
指定緊急避難場所等への
立退き避難を完了することができます。
行動:危険な場所から高齢者等は避難。立退き避難が基本。
高齢者の他に、小さな子供・障害者・避難の支援者も
このタイミングで避難しましょう。
洪水等及び高潮の場合、身の安全を確保できれば、
自らの判断で屋内安全確保することも可能です。
その他の人でも、避難場所が遠い場合は、このタイミングで自主的に
早めに避難しましょう。
【警戒レベル4】避難指示
alert-level4※今までの避難勧告・避難指示(緊急)を避難指示一つにまとめました。
状況:災害のおそれ高い
私たちは、この時点で避難することにより、
災害が発生する前までに、
指定緊急避難場所等への
立退き避難を完了することができます。
行動:危険な場所から全員避難完了。立退き避難が基本。
洪水等及び高潮の場合、身の安全を確保できれば、
自らの判断で屋内安全確保することも可能です。
【警戒レベル5】緊急安全確保
alert-level5状況:災害発生または切迫
逃げ遅れた人たちが、家の屋根からヘリコプターで救助される様子を
TVで見る事があります。まさに、その状況です。
本来立退き避難すべき。
ですが、避難するのが遅れたために、
立退き避難を安全にできなくなっています。
行動:命の危険 直ちに安全確保!。
立退き避難から行動を一変して、
今の場所よりも、少しでも安全な場所へ直
ちに移動。
ただし、安全に行動できるとは限りません。
身の安全を確保できるとは限りません。
それでも、このまま今の場所に居れば、
命を落とす危険があります。
今の場所よりも、少しでも安全な場所へ避難
しましょう。
なので、この状況になる前の、
【警戒レベル3】高齢者等避難【警戒レベル4】避難指示での
避難が大変重要です。
これで私たちはもう安心!

令和元年8月、台風の北上に伴って、実家周辺には土砂災害警戒情報、警戒レベル4避難指示が発表されました。
その時、私たち家族は本当に怖い思いをしました。
初盆供養に来てくれた近所の人も、だいぶ酔っぱらっていて、とても避難場所まで避難できませんでした。
結局、警報が出ている中、実家で一晩過ごしました。
雨の音がだんだん激しくなって、実家の裏の石垣が崩れるかも?って思うと、
私たちはなかなか眠れず本当に怖かったです。
そこで警戒レベル4避難指示が出たら、すぐに安全な場所へ避難しましょう。
今までは、いつ、どうやって避難すれば良いか分からなかったけど、
これからは、迷わずに避難できるので、本当に安心です!
避難行動判定フローに沿って早めに安全な場所へ避難しましょう。!
最後にもう一度、結論を言います。
水害・土砂災害に備えて、
私たちはふだんからハザードマップで危険な場所を確認しておいて、
避難する際は、避難行動判定フローに沿って早めに安全な場所へ避難しましょう。!




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