私は防災士として、日本防災士会徳島県支部に所属しており、
徳島県内の防災出前講座の講師などの活動をしています。
よろしくお願いいたします。
美馬市立穴吹中学校の校区でも、梅雨前線や秋雨前線といった長雨・台風の時期には、
水害土砂災害の発生が心配されます。土砂災害によって停電が起こる事もあります。
今回の出前授業では、
自助共助公助・避難行動判定フロー・土砂災害・ハザードマップについて学習しました。
この記事では、授業全体の様子をご紹介します。
それぞれの学習内容については、補足記事にて授業の様子をご紹介します。
防災出前授業で学んだ事が重要なんですって!
結論から言いますね。
水害土砂災害に備えて、私たちは、防災出前授業で学んだ事が重要なんですって!
美馬市立穴吹中学校 防災出前授業
221006anabuki-jhs-visiting-lecture-2これから、令和4年10月6日の美馬市立穴吹中学校での防災出前授業の
様子をご紹介します。
本日の内容
visiting-lecture-menu-221006本日の内容です。
①自助共助公助
②避難行動判定フローについて
③土砂災害について
④ハザードマップについて
自助共助公助
まず最初に、自助共助公助の話をします。
一つ目の自助:一人一人が、自分の命は自分で守ること。まずは自助が大切。
この中には家族も含まれます。
二つ目の共助:近所の人々と助け合って、自分たちの町は自分たちで守ること。
三つ目の公助:県や市町村が、住民の生命財産を守るために取り組むこと。
徳島県南海トラフ巨大地震等に係る震災に強い社会づくり条例
Ordinance-Build-SocietyResistant-Earthquakes徳島県南海トラフ巨大地震等に係る震災に強い社会づくり条例には、
防災の心がまえ自助・共助・公助について書かれています。
大規模災害による被害を最小限にするために、これからの震災対策は減災を基本として、
自助・共助・公助の関係者が連携することが欠かせません。
自助:県民一人一人が、自分の命は自分で守ることです。まずは自助が大切です。
主な震災対策は
避難場所・避難経路・避難方法・家族との連絡方法の確認
住宅の耐震化、家具の転倒防止
非常持ち出し袋・備蓄の準備
共助:地区防災計画を作成し、自分たちの町は自分たちで守ることです。
主な震災対策は、防災訓練など地区防災計画に沿った活動です。
公助:県や市町村が、住民の生命・財産を守るために取り組むことです。
主な震災対策は、
公共土木施設の整備、避難救助医療などの体制強化、啓発活動です。
自助・共助の大切さ
importance-selfhelp-mutualhelp大規模災害時には、県内全域で、同時に大きな災害が発生します。
このため、救援活動を実施する防災機関による迅速な救援活動は期待できません。
この表は、阪神淡路大震災で、生き埋めや、閉じこめられた時に誰に助けられたか
です。
これでも分かるように、自助と共助での救助が98%と、ほとんど全てを占め
ています。
災害の規模が大きくなればなるほど、公助の対応力が小さくなり、自助共助の重要性が増大します。
まず最初に、自分の命は自分で守り、ケガをせずに避難することが最も大切です。
その上で、近所の人々と助け合う共助に取り組みましょう。
避難行動判定フロー
結論から言いますと、
水害・土砂災害への備えでは、
この避難行動判定フローに沿った
私たちの避難行動が最も重要なんです!
この避難行動判定フローは、
私たちの家の災害リスクを知っておいて、
避難行動を判断するためのフローチャートです。
この避難行動判定フローに沿ってお話します。
①ハザードマップで私たちの家がどこあるのか確認しましょう。
家のある場所に色が塗られていれば、災害の危険があります。
原則、私たちの家を離れて、家の外に避難しましょう。
②私たちや一緒に避難する人が、
お年寄り・小さな子供・身体に障害があったりして、
避難するのに時間がかかりますか?
その場合は、避難行動を取るタイミング(警戒レベル)が、
違ってきます。
③安全な場所に住んでいて、
身を寄せられる親戚や知り合いの人はいますか?
県では、避難所以外の場所へ避難する
分散避難も考えることになりました。
つまり、
先ほどの避難行動に必要な事について、
これらの質問に答えながらフローチャートを進んでいくと、
私たちがとるべき避難行動がわかりますね。
また、
令和2年9月に開設した、LINE公式アカウント
内閣府防災(LINE ID:@bosai)において、
避難行動判定フローを確認できるようになりました。
皆さんも、このQRコードを読み取って、
友だちに追加しておきましょう。
スマートフォンのLINE画面上で、このような画面が表示されます。
LINE公式アカウント内閣府防災https://www.bousai.go.jp/pdf/line.pdf
参考記事:
土砂災害
sediment-disaster土砂災害ってどんな災害なのでしょうか?
主な土砂災害には、がけ崩れ・地すべり・土石流の3種類があります。
これらの土砂災害が起きるときには、前兆現象が現れることがあります。
でもがけ崩れ・土石流のスピードって、速い時で時速約40km、
私たちが走るよりも無茶苦茶速いんです。
前兆現象に気付いてから、あわてて走っても、とても逃げ切れません。もし、巻き込まれたら亡くなる可能性が高いそうです。
警報が出たら、早めに安全な場所へ避難しましょう!
参考記事:
ハザードマップ
hazard-map-anabuki-jhs穴吹中学校周辺の洪水・土砂災害ハザードマップになります。
ハザードマップについて、少しお話します。
ハザードマップには、洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域に色がついてい
ます。
洪水浸水想定区域:
ピンク色の色がついているところ。
この図では、たくさん雨が降った時には、吉野川の水があふれて水に浸かると、
心配される場所。
土砂災害警戒区域(イエローゾーンYZ):
黄色の色がついているところ。
土砂災害が起きた時に、人がケガをしたり、亡くなったりと、心配される場所。
土砂災害特別警戒区域(レッドゾーンRZ):
赤色の色がついているところ。
土砂災害が起きた時に、家がこわれたり、たくさんの人が亡くなったり、特に
被害が大きくなると、心配される場所。
現地に立ち入り禁止の警戒ロープが張られているわけではないので、
現地に行っても、ここから先がYZとわかりません。
このハザードマップを手掛かりにして、このあたりがYZだと思ってくださ
い。
どの場所でも、家がこわれたり、人が亡くなる危険があるので、立退き避難
が必要な場所です。
ハザードマップでは、立退き避難が必要なこのような場所に、色が塗られて
います。
色が塗られている場所では、避難せずにそのまま、その場所に居ると、災害
に遭って、建物が壊れたり、人が亡くなる危険があります。
かといって、色がついていない場所は安全かどうか、となると、わかりま
せん。
道路や山の中、色がついていない場所では、人々が利用する学校などの建物、
人々の家が無いので、人が亡くなったり建物が壊れたりする被害がありません。
被害が無いので色がついていないんです。
なので、色がついていない場所でも、谷川・崖のそばを通る時は、気を付け
ましょう。大雨警報が出たら、回り道をしましょう。
参考記事:
防災出前授業で学んだ事って、なぜそんなに重要なんでしょうか?

授業の中で一番心に残った事、考えた事は、生徒の皆さん一人一人違います。
それでも、今回の防災出前授業で学んだ事をふまえて、
生徒の皆さんが、他人事ではなく、
自分の周りの身近な事として考えたという事が、
本当に大切です。
また、生徒の皆さんが、それぞれ考えた事を発表することで、
自分では気づかなかった事を発見して、いろいろな方向から
見る事・考える事ができて、視野が広がると思います。
今まで、何気なく通っていた通学路に、危険な場所があるという事がわかれば、
これからは通学する時に気を付けるようになると思います。
その事を家族や近所の方にも教えてあげることで、
生徒の皆さんの家族、近所の方全員が、地域に住んでいる方全員が、
災害から命を守ることに繋がっていくと、私は思います。
こういった経験ができるので、防災出前授業で学んだ事は本当に重要だと思います。
出前授業感想文
では、生徒の皆さんの感想文をいくつかご紹介します。
今日学んだことを家に帰って、家族とハザードマップを見ながら確認をしておき、災害が来た場合にはどこに避難をするかなどを考えておきたい。
美馬市立穴吹中学校 令和4年10月6日防災出前授業感想文
ハザードマップを見て自分たちがいる場所も安全ではないとわかった。だから災害が起きたときの対策をしておきたい。
美馬市立穴吹中学校 令和4年10月6日防災出前授業感想文
危険だと思うとためらわずすぐに逃げることを日常から意識して過ごしていこうと思います。
今までは危険レベル5になったらやばいというイメージだったのですが、危険レベル4になるまでに避難することが大事と教わり、イメージが変わりました。
美馬市立穴吹中学校 令和4年10月6日防災出前授業感想文
私たちにはどんな未来が待ってるの?
釜石の奇跡

東日本大震災では、釜石東中学校の生徒が自ら率先して避難しました。
釜石の奇跡と呼ばれていますよね。
山や海の豊かな自然と恵み。
釜石の子どもたちは、日々、ふるさとを大事に思う。
PTSDにあいながら「海を怖がっていない」「海を誇りに思っている」
いざという時に、その時だけスイッチが入って津波から逃げる。
「その時だけ、ちゃんと行動できる君であれ」
それが、釜石に住む子供たちのお作法なんですね。
お作法を守ることで、きちんと海と向き合えるようになる。
私たちも、
この町で暮らしていく以上は、地震や洪水、土砂災害がある事を、
忘れないようにしましょう。
地震で揺れたら広い場所へ避難しましょう。
台風で大雨警報が出たら避難しましょう。
避難しても大丈夫だったら、
本当に避難しなくてはいけない時、
本番のための良い練習素振りになった、
と思いましょう。
周りの人が避難しなくても、声をかけて一緒に早めに避難しましょう。
これが、この町で暮らしていく私たちのお作法なんですね。
これで私たちはもう安心!

今まで、防災についてあまり考えた事がなかったんです。
でも、テレビで災害のニュースを聞くたびに、
地震が起こったり、土砂災害があったりして、
私の家族や友だちが亡くなったり、長い間停電になったらどうしようと
心配でした。
講師の防災士会・徳島県支部の先生の話を聞いてからは、
災害が起こった時に備えて、
普段から私たちがやっておく事がわかって
もう安心ですね。(笑)
防災出前授業で学んだ事が、やっぱり最も重要なんですって!
最後にもう一度、結論を言います。
水害土砂災害に備えて、私たちは、防災出前授業で学んだ事が重要なんですって!





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